【上野毛の不動産】古き良きモノ②【売買営業のつぶやき】

こんにちは!売買部の西脇です。

先日の大雨は驚きましたね!24日(木)以降は真夏日になるそうで

いよいよ夏へ向けてまっしぐらと言ったところです。

運動会などイベントの多い5月。

熱中症など十分に気を付けてお楽しみください。

 

 

 

 

 

さて、今回はとある解体現場のこぼれ話です。

 

 

 

 

 

現在、築42年の古い戸建を解体しています。

 

仕事柄、建物の構造など気になってよく観察するのですが

当時の建売と伺ったこの建物は、今の建売住宅とどこか違う。

とにかく木部の施工が綺麗!

中でも、木材を加工してパズルのように組み合わせる

「木組み」という施工方法がところどころ見ることが出来て

大工の職人技を久しぶりに目の当たりできました。

注意して見ないと気が付けないくらいの綺麗な仕事は見事なものでした。

 

 

 

 

 

いまの建築は効率化されていて、良くも悪くも

職人の技量に左右されない様にうまく仕組みが出来ているのですが

そのおかげで完成までが早くクオリティも安定しています。

一方でこれは個人的な意見ですがどこか味気なさを感じるんです。

そんな家ばかりを見ていると、今回のような職人技を感じられる建築は

とても新鮮に見えてしまいます。

 

 

 

 

 

木組みもですが、在来工法の浴室も見事でした。

ユニットバスの様に現地でパタパタっと組み立てる浴室ではなく

コンクリートやタイルをしっかり打って作るこの工法は

今やろうとするととても費用が掛かるんですよ。

 

 

 

 

そんな解体も大詰めとなった時に

解体業者から現地に来てほしいと1本の電話が入り行ってきました。

 

 

 

 

 

現地に到着すると・・・

この画像は基礎の解体をしているのですが

その基礎がとんでもなく頑丈に作られていたのです。

コンクリートの厚みが普通13cmくらいのところ15cm以上あって、

基礎は60cmも埋まっていれば十分なのに

1.2mも地面に埋まっていました。

更に、駐車場の土間コンクリートが50cmと超分厚い!!

 

 

 

 

 

連絡は、使用している重機ではとても歯が立たず

基礎の解体に想定外の時間がかかってしまうので

工期が伸びるという内容でした。

いやいや、これじゃ仕方ないですよ・・・。

 

 

 

その説明を受けながらふと足元の鉄筋を見てみたら

極太の20mmの鉄筋を使ってます!

鉄筋コンクリート造の家なら分かりますが

30坪の木造住宅にこんな仕様の基礎を使うなんて今では考えられません。

当時はこれが当たり前だったのでしょうか?

何にしても贅沢な造りです。

 

 

 

 

 

この物件は解体が終われば新しい建物が建築されます。

良い仕事で作られた良い家の後です。

新築工事に係る今の職人さんたちにも「すごい家だ!」

後世の人に驚かれるような仕事をしてもらいたい限りです。

 

 

 

 

職人ってかっこいいですよね!

私の仕事は知識が重要な仕事です。

お客様から「すごい!」と

思っていただけるような営業になれるよう

精進を怠らず頑張りたいと、この戸建を見て思いました。

 

 

 

 

 

昔の職人さんに敬意を表して、解体作業に当たっている職人さんたちには

明日冷たい飲み物でも差し入れたいと思います。

2019年05月21日(火)

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